しっかり食べて食育しよう!~歯科の観点から見る食育~
近年では、多くの方の健康に対する意識が高まってきています。健康というとしっかりと栄養を取り、運動をして規則正しい生活を送るということを想像する方は多いのではないでしょうか。今回はその中でも食育についてお話しします。
毎日の食事はバランスよく食べられていますか?
バランスの良い食事というのは、主食4:主菜1:副菜2の割合と言われています。
主食というのは主にエネルギーとなるもの(ご飯類、麺類など)をいいます。
主菜というのは、主に糖質やたんぱく質の供給源になり血液や筋肉などの体の組織を作るもの(魚、肉、卵など)
副菜とは体の調子を整えるビタミンやミネラルなどのことを言います(きのこ類、海藻類など)
食事するときは全部の歯を使って食べていますか?
みなさんの口の中の歯は前歯と奥歯では違う形をしていますよね。
前歯は、野菜などの細かいものを噛む時に、奥歯はごはんなどの穀物をすりつぶす時に、犬歯は肉などの硬いものをかみ切るときに使います。
食事はしっかりと噛んで食べましょう
食事をするときはしっかりとゆっくり噛んで食べるようにしましょう。
よく噛むことで、唾液も良く出てきますし、特にダイエットなどを行っている方は、満腹中枢が刺激されて、食べすぎの防止になります。
あまり噛まないですぐに飲み込んでしまうと口腔内の自浄作用が働かず、虫歯や歯周病になりやすくなります。
食事のあとはしっかりと歯磨きをしましょう
食事のあとは、口腔内が酸性に傾き、虫歯ができやすい環境となっています。
特に食事後に何度も間食する方は注意が必要です。良い口腔環境にするためにも、食事をした後はしっかりと歯磨きをしましょう。好きなものをおいしく食べるためにも歯を大切に!
食べるのが大好きでも歯がなければおいしさは半減してしまうのではないでしょうか。
また、入れ歯にされた方や、歯周病などのいろいろな理由で歯が抜けてしまいブリッジになった人のお話を聞くと、やはり自分の歯で食事するのが一番おいしいという話を聞きます。
口腔ケアをしっかりと行い、ご自身の歯でおいしく食事をしましょう。
より良い歯の環境にするためにも定期検診を!
自分でお口の中をきれいにするのが一番ですが、定期的に歯科医院へ通い、虫歯のチェックや磨き方のチェックをしてみてください。
自分では磨けないところだったり、見えないところに虫歯があったりということもあるので、かかりつけの歯医者さんでの定期検診は受診するようにしましょう。