口角炎の原因は?

皆さんの中には、口の両端が切れて口を開けるときなど痛みを感じたことのある方も多くいるのではないでしょうか?

これを“口角炎”といいます。

口角炎は亀裂だけでなく、患部が腫れたり、出血後かさぶたなどを生じる皮膚の疾患です。

口角炎の特徴は口を開いた時に強い痛みの症状があり、口を大きく開けることが困難になります。口を開くことで裂けている部分が広がり強い痛みがでてくることもあります。

【口角炎の原因】

・カンジダなどの真菌

カンジダは不完全菌に属する酵母の代表的なものであり、もともと口腔内やその他の体表に存在している菌、いわゆる常在菌で、健康な人体は免疫により過度の増殖を防いでいるが、体調の悪化などで免疫力が落ちると繁殖して日和見感染を起こすことがある。

出典 口角炎 – Wikipedia

・ビタミンの不足

ビタミンB2、B6、B12、A、ナイアシンなどの不足。その中でも特にビタミンB2の欠乏で口角炎になることが多いといわれています。ビタミンB2は、 レバー、うなぎ、納豆、玉子等に多く含まれます。

ビタミンB2は、 レバー、うなぎ、納豆、玉子等に多く含まれます

・よだれ

乳幼児や子供の場合、だ液の分泌が多い為、よだれによって感染することが原因の場合があります。 

・体の抵抗力の低下

別の病気にかかっていて、全身の体力が低下している時や、抵抗力が弱っている場合口角炎になりやすくなります。
糖尿病、貧血、ステロイド剤の長期使用などが原因となることもあります。
口角炎は、口唇ヘルペスや、口唇炎と間違われやすいですが、これらは治療法が異なります。

【口角炎の治療】

口角炎になると、口角部分の皮膚が横に裂けるように広がります。

そのため口を開くたびに痛みがでて症状が長期間続くと食事をしたりするのも億劫に感じる人もいます。

口角炎になっても、数日後にはかさぶたができてきますが、このかさぶたは薄くて簡単に剥がすことができます。かさぶたを剥がしても炎症症状はなくならないので、出来る限りかさぶたには触らず回復を待ちましょう。

口角炎で痛みを伴い病院などを受診した場合は、抗真菌薬の処方と一緒に、ビタミン剤などのお薬を処方するケースが大半です。

口角の裂け目が広い場合などは軟膏が処方されることもあります。病院を受診する場合は、口腔外科、皮膚科、耳鼻科などを受診しましょう。 

口角炎の症状は3日程度で軽くなり、回復に向かいます。

長くても1週間ほどで症状は改善してきますので、その間は薬を塗りビタミン豊富な食事をするようにして回復を待ちましょう。